四国(死酷)旅行 with S【Part 4】西条~徳島
四国4日目。
この日の当初の予定は、愛媛・高知県境の「UFOライン」と、香川県にある「四国最北端の地」を訪れた後、徳島港からフェリーで和歌山に渡る予定であった。
だが、その予定を打ち砕く大変な事態が起こってしまったのだ。
それは四国3日目の夜のこと。
私は西条市のホテルで2日目の国道439号走破の余韻に浸りながら、酷道系のレポート(国道を往く〜国道実走レポート〜)を読んでいた。
そこで私は、見てはいけないものを見てしまう。
引用元:国道439号
ん、、?
我々はあの日、剣山山麓のR438分岐から旅を始めた。
ということは、まさか、、、
国道439号は、走破していない、、、!?
そう。
実は国道439号は、剣山以東で国道438号と重複し、徳島市まで続いていたのだ。
四国の国道は基本的に、数字の小さいほうしか標示しない。だから、重複区間を見逃してしまう。
迂闊だった、、、
しかも、あろうことかこの事実をスワマー氏に打ち明けてしまったのだ。
この時、何も言わず黙っていれば「楽しい四国旅行でしたね」で済んだのに、、、。
定休「ミスったなぁ...ヨサク、走破できてなかったよ...」
スワ『いや、まだ間に合います! 行きましょう!!』
ほらね。
しかも、当初予定していたUFOラインと四国最北端にどっちも行きつつ、さらにヨサクだからね。普通どれかは諦めるでしょ。頭おかしいんじゃないの?
UFOラインに関しては霧で全然景色見えなかったし。結構えげつない道を走って来たんだけどなぁ、、、悲しい。
画像引用元:瓶ヶ森林道|UFOライン|四国が誇る「天空の道」の魅力とは
天気が良ければこんな絶景が拝めるらしい。リベンジまであるか?
西条~高松間は高速道路(松山、高松自動車道)の力を借りる。正面にガウスの正規分布みたいな山を発見。あの山は讃岐富士と呼ばれているらしい。
四国最北端の地・竹居岬に着いた。モンスター氏に先を越されてしまったが、一度来てみたかった場所だ。
近くに竹居観音寺という小さなお寺がある。
その後、初日と同じR438を通って剣山山麓へ。初日はスワマー氏が運転したのでこの日は私の運転で向かう。が、剣山山麓で力尽き、R438・R439重複区間に入ってからスワマー氏にバトンタッチ。
ヨサクの陰に隠れがちだが、国道438号も全国トップクラスの酷道である。ところどころ改修されつつあるものの、剣山山麓から国道193号との合流地点までは1車線の九十九折が長く続く。
徳島市が近づくにつれ、マトモな(?)国道となる。最終的に徳島駅の駅前広場に直結する6車線道路となり、国道438号・439号は幕を閉じる。
徳島駅に着いたのは16:30くらい。丁度フェリーが徳島港から出発する時刻だ。結局フェリーに乗るのは諦めて、明石海峡大橋を渡って本州に帰ることにした。
こうしてログを見ると、やはり剣山山麓への寄り道があまりにも大きかった。重複区間を走るなら初日にするべきだったのだろうが、初日は初日で時間に余裕がなかったことを考えると、この旅程は「最初から詰んでいる計画」だったと言わざるを得ない。
(どうでもいい事だが、この週スワマー氏はSwarmのポイントが2000を超えたらしい)
まあ何にせよ無事に本州に帰ってこれたのだから良しとしよう。
この日は肉体的にも精神的にも満身創痍のまま、大阪で研修中の女王氏のところに顔を出し、その後和歌山のホテルに直行し、深い深い眠りについた。
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自分自身が寝坊することを予想していた私は、関西空港からの帰りの飛行機を夕方の便にしていた。
案の定寝坊したのだが、それでも時間が余っていたため、少しだけ遊んでから帰ることにした。
せっかく和歌山県に泊まったんだし、和歌山県のどこかに行きたい、という事で向かったのは高野山。
高野山には真言宗の総本山・金剛峯寺があり、世界遺産にも登録されている。
しかしこの高野山、修験の場なだけあって物凄い山の中に寺院がある。
四国の酷道ほど狭い道ではないが、ここまでの旅程で蓄積された疲労がピークに達し、帰りの車内では爆睡してしまった。
帰ってログを見てから、なるほどそういう経路で帰ったのかと知る。
10時に和歌山市を出発して、関西空港に到着したのは17時くらいだったと思う。正直この辺は殆ど意識がない。
長かった旅も遂に終止符を打つ。
この死酷旅行は、私にとってはあまりにも刺激的で、あまりにも過酷で、あまりにも楽しかった。
「しばらく旅行には行かなくていいや」と、その時は思ったほどに。
読んでくださった皆さんも、長い旅に付き合っていただきありがとうございました。
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