卒業旅行第1弾【茨城県大子町】(2019年2月8~9日)

2月初頭に論文発表を終え、なんとかまあ卒業できそうな感じになったので、卒業旅行に行ってきた。

唐突だが、卒業旅行(第1弾)の旅先は【茨城県大子町】である。

 

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大子町の位置(大子町観光協会HPより)

 

決行日:2019年2月8日(金)~9日(土)

 

目的地は以下の通り。

  1. 月待の滝
  2. しいなりんご園
  3. 大子町中心部・道の駅 奥久慈だいご
  4. ホテル奥久慈館・とん鈴
  5. 袋田の滝

 

1. 月待の滝

月待の滝は、大子町の北部にある滝で、滝の背面に回り込むことができる「裏見の滝」である。

 

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「日本一やさしい裏見の滝」を自称しているが、熊本の鍋ヶ滝(九州北部 滝めぐり +α(2018年11月26日) - お休み処 定休日)も相当優しかったので、本当に日本一かどうかは微妙である。

 

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滝の入口には、滝行禁止(モンスターリジェクター)の看板が設置されているが、ちゃんと申請すれば滝行させてもらえるらしい。

 

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短い下り坂を降りると、滝が目の前に現れる。やさしい。これは確かに日本一やさしいかもしれない。

 

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裏側に回り込んでみる。訪れた時期は水量が少なく、平日だったこともあって観光客の姿はなかった。

 

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滝へと降りる坂の途中に、滝見ができる喫茶「もみじ苑」がある。

 

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この辺りは「小京都」を自称しているらしく、滝に至る橋は「渡月橋」、近くの山は「嵐山」を名乗っている。

 

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しかし、「嵐山」と書かれた看板の矢印の先には至って普通の田畑が広がっていた。秋になればきっと美しい紅葉が広がっているのだろう。

 

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滝の近くにある注意書き。「あぶないから、このへんでは あそばないこと」

『このへん』って、ざっくりしすぎでは?

 

2. しいなりんご園

大子町はりんごの特産地であり、町には数多くのりんご園が存在する。その内の1つが「しいなりんご園」だ。月待の滝からは歩いて行ける距離にある。

 

しいなりんご園は、この町に行こうと思ったきっかけの場所である。

というのも、女王氏が椎名林檎のファンであり「茨城に『しいなりんご園』ってのがあるから行ってみるといいよ」と薦めたのだが、そもそも自分が行ったことがないのに他人に薦めるのは無責任ではないかと思い直し、まずは自分の足で行ってみることにしたのだ。

 

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月待の滝から歩くこと数分。国道沿いに、その姿が見えてくる。

 

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小さな直売所で、人の姿はない。

しいなりんご園は、隣にある蕎麦屋「大石屋」と敷地を共有している。お店の方はりんご園と蕎麦屋を一緒に切り盛りしているようだ。

 

おそるおそる蕎麦屋に顔を出し、「隣のりんごを買いたいのですが...」と声をかける。こちらの緊張とは裏腹に、お店の方は快く対応してくれた。

 

椎名林檎さんって知ってますか?』

「研究室の後輩がファンなんです」

 

お店の方も椎名林檎を知っていたようで、話が弾む。椎名林檎が人気になって以来、全国からファンの方が訪れること。お陰で最近は人手が足りず忙しいということ、音楽家星野源が撮影でやってきたことなど、色々なお話をしてくださった。

 

『下に、星野源さんがリンゴをもぎった木があるんですよ。』というので、行ってみることにした。

坂を下った先の、突き当たったT字路の右側にあるらしいが...

 

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おそらくこの木だ。

 

kinnori54.com

恐縮ながら星野源さんのことは名前くらいしか知らなかったので軽く調べてみると、確かに特典映像に「しいなりんご園」が出てきていた。

 

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もちろんリンゴもしっかり購入。お店の方に1個サービスしてもらった。

しっかり研究室のお土産になりました。

 

3. 大子町中心部・道の駅 奥久慈だいご

大子町茨城県北部に位置し、南北に国道118号、東西に国道461号が縦断する。その中心部に、道の駅「奥久慈だいご」が存在する。

 

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とりあえず道の駅に車を停め、レストランで昼食。その後、大子町の中心部を散策することにした。

 

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久慈川と湯の里大橋。

 

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大子町役場付近。

 

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中心街は2本の一方通行路を中心に形成されている。

 

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常陸大子駅。木造の駅舎で、SL機関車が展示されている。

 

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帰り際に見つけた看板には「←Route 118 道の駅」の文字が。

この看板もかなりざっくりしていると思う。

以前のご当地特集【青森県新郷村】のキーワードは「やる気がない」だったが、大子町のそれを挙げるとしたら「ざっくりしている」だろうか。

 

4. ホテル奥久慈館・とん鈴

夜は大子町中心部にある「ホテル奥久慈館」に宿泊する。せっかく茨城まで来たので、町の特産の軍鶏(しゃも)を食べに行くことにした。

ホテルに到着した時点で既に20時を回っていたため、ほとんどのお店が営業を終了してしまっていた。そんな中、23時まで営業してくれている「とん鈴」というお店があったので、行ってみることに。

 

ohara-ocuret.com

「とん鈴」は地元の方がよく訪れるお店のようで、私が入店した時も小規模なお店ながら何人か地元のお客さんがいらっしゃった。

 

早速、しゃもの石焼き親子丼を注文。

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奥久慈しゃも石焼き親子丼(1200円)

これがまあ美味い。あまりにも美味しすぎて、思わず熱燗を注文してしまった。ぼっち飯で酒を注文したのはこれが初めてだ。何を言ってるのか分からないだろうが、とにかくそれぐらい親子丼が美味しかったということだ。

 

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夕食を終え、再びホテル奥久慈館へ。この辺りは「奥久慈温泉郷」という温泉地であり、ホテル奥久慈館でも内湯と露天風呂を堪能することができる。

 

www.itoenhotel.com

↑ホテル奥久慈館の公式サイト

ゆっくりと温泉に浸かり、翌日に備えて就寝する。

 

5. 袋田の滝

2日目の朝。おそらくこの町で最も有名な観光スポットである「袋田の滝」を観に行くため、早めに起床する。

袋田の滝」は、和歌山の那智の滝、栃木の華厳の滝と並び、日本三名瀑の1つに数えられる。冬になると滝が凍結し「氷瀑」となることで有名である。

 

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袋田の滝の駐車場に到着。この日は全国的な寒波に見舞われ、大子町でも雪が降り始めた。

 

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この長い歩行者専用トンネルの先に第1観瀑台がある。

 

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袋田の滝・第1観瀑台から。

1月の時点ではほぼ完全に凍結していたらしいのだが、ここ数日の温暖な天候のお陰で、訪れた日には既にほとんど融けてしまっていた。

 

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冬のため水量もそれほど多くはない。

ちなみに、朝早く出発しすぎたため第2観瀑台へは登れなかった。

 

袋田の滝は「四度の滝」とも呼ばれ、四季に一度ずつ訪れなければ真の風趣は味わえないといわれている。機会があればまた別の季節にも訪れてみたいものだ。

 

 

ところでこの大子町は、とある珍しい現象が起こることでも知られている。それは、久慈川を流れる流氷の一種・「氷花(シガ)」である。

北海道ならともかく、茨城で流氷が見られるといってもにわかには信じられないだろう。久慈川のシガは世界的に見ても、比較的低緯度の地域で発生する流氷現象なのだそうだ。私が言っても信じてもらえないと思うので、ソースを置いておく。

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久慈川のシガ( http://kando.jtb.co.jp/detail.html?pcd=99 より画像引用)

 

寒波の影響でもしかしたら見られるのではないか!?と期待を抱いていたのだが、残念ながらこの絶景を拝むことはできなかった。

 

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2月9日 午前7時頃、池田橋付近の久慈川の様子。シガは流れていない。

 

シガが発生するためにはマイナス5度以下の日が数日間続くなどの厳しい条件が揃うことが必要であり、変動はあるものの年に10日程度しか発生しない。そのため、シガの発生は相当レアな自然現象であるといえる。

 

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そして何より悔やまれることは、私が訪れた日の翌日、2月10日にシガが発生していたということだ。あと1日旅程を遅らせていれば、あるいはあと1日寒波が早く来ていれば、茨城にも流氷が流れるという真実をこの手で伝えることができたのに...。こういったタイプの不幸に関しては、私には絶大な定評がある。

 

この不幸は「また大子町に来い」という道祖信からのメッセージと受け取った。
再びこの町を訪れることを心に誓い、大子町を後にする。

 

帰り道は福島県沿岸部・国道6号を通ることにする。

 

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道の駅そうまで某芸能人を彷彿させるお土産を購入。

 

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豪華芸能人 奇跡の共演セット。

 

これにて卒業旅行(第1弾)は終了。だが、私の卒業旅行は、(多分)まだ終わらない。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

番外編:茨城県笠間市の謎の勾配標識

それは、1日目の夕方のこと。

私はどうしても行きたい場所があった。それは、茨城県笠間市にある「有効数字のおかしい勾配標識」だ。坂の道にハマって以来、いつかは行ってみたいと思っていた。というのも、こういった「ちょっとおかしな標識」は、いつ撤去されてもおかしくないので、「行きたい」と思ったらなるべく早く行かなければならないのである。

 

大子町中心部からその場所までは50kmほど。途中の道の駅で仮眠をとり、2時間ほどかけてその場所へ到着した。

 

 

見てくれている方の中に居るかどうか分かりませんが、標識マニアの皆様、2019年2月8日時点で、現存確認いたしました。

 

 

 

 

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上り8.578%!!!

 

いやほんと、勾配表示で小数点以下3桁とは恐れ入ったよ。一体誰がそんなところまで気にするんだろう。

 

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ちなみに下りの表示は8.5%になっていた。なぜ上りだけ???

そして上りと下りで表示が異なるのは結構珍しいと思う。

 

番外編のせいでまとめが上手くまとまりません。

勘弁してください。