国道352号 Part 1(上三川~檜枝岐)走行記録
総延長:331km
走行日:2018年10月25日
走行方向:終点→起点
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国道352号は、新潟県柏崎市から福島県を通り、栃木県上三川町に至る国道である。
新潟・福島県境は「樹海ライン」とも呼ばれ、いわゆる酷道として有名だ。
実はこの区間は去年の同じ時期にも通行したのだが、東北最高峰である燧ヶ岳への登山に挑戦するにあたり、ついでに国道352号の全区間走破にも挑戦しようと考えた。
元登山部であり、私以上の酷道マニアでもあるSwarmer氏を同行させ、2泊3日の旅は始まった。
国道352号全区間走破のため、まずは終点である栃木県上三川町に向かった。上三川町は宇都宮市の隣町であり、国道352号の終点は上三川交差点で国道4号バイパスに突き当たっている。宇都宮で登山用の靴を買い、14時に上三川を出発した。
上三川町から鹿沼市までは「日光西街道」と呼ばれる非重複区間が続く。鹿沼市に入ると国道293号が合流し、「例幣使街道」と通称を変える。
さらに鹿沼市中心部で国道121号と合流し、世にも珍しい「3連おにぎり」が登場する。三重重複国道それ自体はさほど珍しいものではないが、全ての国道標識が律義に設置されているのは、ここと後述する栃木・福島県境の2箇所しか知らない。
だが、三重重複区間は長くは続かない。121号が合流してきた後、程なくして293号が分岐していくため、三重重複は鹿沼市中心部の約600m程度の区間のみである。
御成橋西交差点を右折し、日光へ向かう。鹿沼から日光へ向かう例幣使街道は、JR日光線および東武日光線と並走する区間であり、街道沿いには杉並木が植えられている。
例幣使街道の一部区間は、杉並木保護のため現在車両は通行止めとなっている。車両通行止め区間には2連おにぎりの標識が立っており、自然に還りつつある道が今もなお国道であることを辛うじて主張している。
既にバイパスが完成しているため通行するうえで特に支障はないのだが、我々は「旧道」を「迂回する」という極めて非効率的な経路を選択した。今回の旅程でセンターラインが消えたのは初めてだ。
日光市今市で国道119号と合流し、約500mで右折・分岐する。鬼怒川に沿って北上するこの区間は比較的カーブが多く、交通量も多い。三依地区で国道400号と合流すると、いよいよ3連おにぎり街道の始まりだ。
栃木県から福島県に跨るこの区間は、全国的にも珍しい3連おにぎりの宝庫なのである。去年わざわざこの標識を見に行ったのは懐かしい。もちろん栃木県側からアクセスしたのは今回が初めてだ。
福島県に突入して間もなく現れるのが「道の駅たじま」だ。ここに到着したのは午後5時頃で、外店は既に閉まってしまったが、幸い屋内の売店はまだ営業中だった。道の駅の駐車場から望む山々は、ちょうど紅葉の見頃を迎えていた。
これは、去年道の駅たじまを訪れたとき、3連団子を買って撮影した写真だ。今年もこれをやろうと思ったのだが、ここで1つ問題が発生。外店が営業終了してしまったため、3連団子が買えない。
仕方なく屋内の売店で会津まんじゅう(12個入)と箸を購入。即席の3連団子をつくる。日が沈みゆく中、急いで撮影場所に向かう。
なんとか撮影成功。まんじゅうが割れてる気がするけど気にしない。1番上のおにぎりだけ全然光反射してない気がするけど気にしない。残りのまんじゅうは研究室のお土産にすれば何も問題はない。
個人的に道の駅たじまには、もっと3連おにぎりにあやかって欲しいんですけどね。3連おにぎり饅頭とか、3連おにぎりTシャツとか、商品化してくれたら絶対買うんだけど。やっぱりニッチすぎて無理かなぁ...?
会津鉄道線の高架下を左折し、久し振りに非重複区間に突入。すっかり日が暮れてしまったので、急いで檜枝岐へ向かう。檜枝岐村にはコンビニが存在しないので、手前の南会津町のコンビニ「山正商店」で翌日の食料を調達する。それぞれ買い出しを済ませたあと、Swarmer氏がレジ横の謎の商品を手に取った。
Swarmer「サンショウウオ...?これ、どうやって食べるんですか?」
店のおっちゃん『そのまま食べるんだよ』
「どんな味するんですか?」
いやいや、やめとけって・・・
『小魚みたいな感じよ』
「ふーん、じゃあ買います」
まじかよ・・・
Swarmer氏は酷道マニアなだけでなく、ゲテモノイーターでもあったらしい。
「定休日さんも1本食べてくださいね!」いやいや何で僕が?
「旅先ではこういう経験しといた方がいいっすよ!」旅先でサンショウウオを食べたほうが良いなんて到底思わないんだが...
「僕もゲテモノはあんまり好きじゃないんですけど」じゃあなんで買ったんだよ!!
結局、サンショウウオは僕が1本食べることになった。燧ヶ岳の山頂で。
午後7時、桧枝岐村のキャンプ場に到着。キャンプ場は1人2000円という格安の値段で宿泊できる反面、暖房などは無いため気温7℃の部屋で寝なければならない。10月にキャンプ場で泊まるのは相当しんどい。常に金欠のSwarmer氏は値段だけで宿を選びがちだ。
このキャンプ場に泊まると、近くにある3つの温泉の入浴券が貰える。本来ならば入浴するのに500円かかるのだが、この入浴券があれば300円で入浴できる。とにかく部屋が寒いので、温泉に入ってさっさと寝ることにした。
この日の移動ログ
明日は燧ヶ岳に挑戦する。
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