【国道174号】日本一短い国道を歩いてきた(おまけ:国道177号)
国道というと、都市と都市を結ぶ広域的な道路、というイメージがありますが、必ずしも全てがそうとは限りません。
日本で一番短い国道は、神戸市中央区にある「国道174号」で、その長さはなんと約187メートル。ものの2~3分で歩けるほどの短さなのです。そんな国道174号を実際に歩いてみました。
【国道174号】
神戸港と国道2号を結ぶ一般国道で、みなとのもり公園の目の前にあります。
起点と終点には「日本で一番短い国道です」と書かれた標識が立っていて、ちょっとした観光名所になっています。
総延長が187.1メートルと極めて短いため、国道標識は上り・下りにそれぞれ1つずつしか設置されていません。
沿道には神戸税関や新港貿易会館など、レトロな建築物が建ち並んでいます。
ポートアイランド線の貿易センター駅やポートターミナル駅から歩いて行ける場所にあり、近くには神戸の観光スポット・メリケンパークやフラワーロードもあるので、観光のついでに立ち寄るのにもおススメの場所です。
メリケンパーク
神戸市役所 展望ロビーからの眺望
おまけ
距離の短い国道には、ある共通点があります。
それは、重要港湾や飛行場と主要国道を結んでいるという点です。
国道マニアの間では、このような国道は「港国道」と呼ばれているそうです。(港国道 - Wikipedia)
港湾や空港は、交通の結節点として非常に重要な役割を担っています。これらの重要なターミナルと主要国道を結ぶ道路もまた重要であるということで、距離が短いながらも国道として指定されているという訳です。
同じ旅行の中で、もう一つ港国道を歩いてきたので、そちらも紹介したいと思います。
【国道177号】
舞鶴港から国道27号との交点に至る港国道で、その総延長は約700メートル。日本で4番目に短い国道です(国道177号 - Wikipedia)。
国道177号起点・舞鶴港。この日は国道178号を走破し、到着した時には既に真っ暗になってしまいました。
舞鶴港に向かう方向に、国道標識が2つだけ設置されています。2枚目の標識はフォントが特殊な気がしますね。魚屋の「魚」という字が異体字になっています。
国道沿いに「R177コーポ」というアパートがありました。国道177号の距離が短いからこその命名ですね。
国道177号終点・大手交差点。
夜22時を前にして、交差点沿いのコンビニ・ファミレス以外に明かりのついた建物はありませんでした。港町の夜は早いのです。
国道なのに歩いて制覇できるというのは、とても面白いと思います。
港国道はまだまだあるので、他の国道も歩いて制覇してみたいですね。