卒業旅行第2弾【国道349号(柴田町~福島市)】2018年2月23日
国道349号は、茨城県水戸市から宮城県柴田郡柴田町に至る一般国道である。福島県内には狭隘区間がかなり残存し、宮城県内は阿武隈川と並走する。(Wikipediaより)
卒業旅行(第2弾)では国道349号のうち、柴田町から福島市までの区間を原付で走行する。実のところ、国道349号は福島市を通っておらず、福島県伊達市から福島市までの間は国道349号を外れることになるが、福島市に見に行きたいものがあったのでご容赦願いたい。
午前10時に仙台を出発し、名取市、岩沼市を通って柴田町へ。交通量の多い国道4号は極力使わない。
阿武隈川の河川敷から偶々見えた「天使の梯子」。この日の被写体の多くが天使の梯子になることを、この時はまだ知らない。
113号との分岐「はじまりの場所」。
阿武隈急行線の橋梁。ここからは鉄道と川を挟んで並走する。
天気は良好だが、やはりこの時期のツーリングは風が冷たい。
あまり共感されないけど、トンネルの上を行く脇道が好き。
手書きのバス停。1日1本の便で、時刻は「午前 7.08分」。
県境に近づくにつれ、道路幅員が減少する。
宗教観も季節感も超越するお地蔵さまを発見した。
名前だけ聞くとターミナル駅なのかと想像してしまうが、中々の秘境駅である。
「徒歩60分」とか平気で書いてしまうあたりが秘境感を引き立てる。まあ確かに駅前にレンタカー屋なんてないし、電車で来たなら歩いて行くしかないんだけれど。
本道に戻る。
県境付近の狭隘区間には、崖崩れのため一方通行化されている場所がある。
丸森町耕野地区。おそらくここが丸森町最奥の集落だと思われる。
耕野地区にある「いなか道の駅 やしまや」。国交省登録の道の駅ではないが、以前から行きたいと思っていた場所だ。なぜならここがR349国道ステッカーの限定販売店舗だからだ。
お店の中をうろうろしていると、「お兄さん、お茶でも飲んでかない?」と声を掛けられ、御言葉に甘えることに。ここまでのツーリングで冷えた身体に温かいお茶が染み渡る。
R349国道ステッカー、無事購入。
早速、原付に貼ってみる。
この原付とは4年間苦楽を共にした仲で、もはや同棲中の彼女みたいなものなのだが、来年度から後輩のスワマー氏に乗っ取られることが決まっている。今更どうなろうと構わないし、折角なので前面にステッカーを貼ってやる。
縦構図のローアングルも悪くないと思うけど、撮影中は完全に不審者。
集落から見える阿武隈川。この日は天気が良く、太陽の光を浴びて川面がキラキラと輝いていた。
そして遂に、福島県境。
宮城県の隣県(岩手・秋田・山形・福島)のうち、福島県だけが原付で行ったことがなかった。購入から4年とかなり時間が掛かってしまったが、これで遂に隣県を全て制覇できた。
福島県側。天気は良いがそれ故に逆光。
宮城県側の看板と錆びた国道標識(焼きおにぎり)の裏側。古い国道標識の裏側という極めてニッチなジャンルにも、マニアは存在するらしい。
再びローアングル。
福島県側では小型の国道標識?が数多く設置されている。
伊達市で見つけた3方向とも国道349号の青看板。基本的には1本の路線が指定される国道の性質から考えるとこのような看板は珍しく、マニアの間では「三方開花」と呼ばれているらしい。
「終わりのないのが終わり」。
ここからは国道349号を逸れ、福島市(福島駅)へと向かう。
伊達市から福島市に向かう県道の途中で再び「天使の梯子」を目撃。撮影を試みたが、電線が邪魔をしてしまった。
午後2時30分、福島駅に到着。
駅前の駐輪場に原付を停め、目的の場所へ徒歩で向かう。
その場所は福島駅から1kmほど東に進んだ、舟場町交差点にある。
それがこれ。国道13号起点・マイナス0.5キロメートルのキロポストだ。キロポストの上には「建設省」の表記が残っている。
(以下、Wikipediaによる解説)
起点にあたる舟場町交差点の手前には-0.5キロポストが設置されている。これは、福島市中心部において旧来は奥州街道がそのまま国道4号に指定されており、国道13号も奥州街道から分岐していたが、後に福島南バイパスが開通し国道4号の本線となったため、国道13号も福島南バイパスから分岐する形になるよう旧起点から東へ0.5 km延長した名残である。現在でも0キロメートルにあたる場所は旧起点の福島市本町(市道・奥州街道交点)であり、各キロポスト設置場所の変更も行われていない。
目的のものを収めることができ、満足して福島駅へと戻っていると、再び天使の梯子が現れた。既に何度も見てきたので、出現時間は思ったよりも短いことを知っている。急いで高い所を探し、カメラを構える。
あずま陸橋から捉えた天使の梯子。昼に見たものよりもくっきりと、光の筋が伸びている。
さらに、ラウンドワン前の交差点の歩道橋から、道の先に梯子が降りる神々しい姿を撮影することができた。
真っ直ぐに伸びる道と天使の梯子を同時に収めたかったのだが、明るさが違いすぎてどうも上手くいかない。この交差点は真ん中にある1本の支柱に全方向の信号が設置されていて、個人的には珍しいと感じた。
天使の梯子の撮影に夢中になってしまい、福島市で予定以上に時間を使ってしまった。この日は飯坂温泉に日帰り入浴に行こうと思っていたのだが、ここで温泉に入って温まっても帰り道で冷えきってしまうのは明らかだったし、時刻も午後5時を過ぎていたので断念。機会があればまた今度ということで。
帰りも同じ国道349号を通って仙台を目指す。本当は来た道と別の道を走りたかったのだが、国道4号は交通量が多く原付で走るのは難しいと思ったので、夜の349号をツーリングすることにした。
再び福島・宮城県境。もう真っ暗になってしまった。
国道349号終点・柴田町白幡交差点。
これにて卒業旅行第2弾は終了。
原付、そろそろオイル交換に出さなきゃなぁ。