山形滝めぐり with モンスター(2018年8月4日)

8月3日、金曜日。

久しぶりに(そうでもない)仙台に来たモンスター氏を囲んで、研究室のメンバーで食事をした。

彼は翌4日に福島でマイカーを納車することになっており、勤務先の青森県から南下していた。

食事は何事もなく終わったのだが、その後モンスター氏から唐突にLINEが入る。

「明日、滝行きます?」

 

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1.関山大滝

 

そんなわけで4日、自動車を手に入れたモンスター氏と滝を観に行ってきた。

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モンスター氏(イメージ)とその相棒・オデッセイ。

 

昼過ぎに仙台を出発し、山形を目指す。

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まずは宮城・山形県境付近の「関山大滝」に立ち寄る。

小中学校が既に夏休みに入っているためか、川で泳ぐ子供の姿が多くみられた。

 

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2.月山湖

 

続いて、鶴岡市にある「七ツ滝」へ向かう。

七ツ滝へは、国道112号の旧道・六十里越街道を通ることでしかアクセスできない。この旧道区間は、東北地方では酷道として知られている。

旧道の入口付近には月山湖というダム湖があり、寒河江ダムによって水が堰き止められている。

寒河江ダムには午後3時に着いた。

ここで我々は驚くべきものを目撃する。

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月山湖大噴水。

10時から17時までの間、1時間に1回だけ、高さ112mの大噴水が吹き上がる。

噴水の高さは日本一だそうだ。

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112という数字は、寒河江ダムの提高でもあり、ダム建設のために移転された戸数でもある。さらに、横を通る国道の番号も112号。何から何まで「112」にちなんだダムなのだ。

元々そんなつもりはなかったが、3時ちょうどにダムに着いた我々は、運よくこの噴水を拝むことができた。

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3.七ツ滝

 

寒河江ダムを過ぎ、いよいよ旧道区間に突入する。

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さすが東北が誇る酷道なだけあって、センターラインなどあるはずもなく、カーブミラーは煤けて見えないばかりか、あらぬ方向を向いているものまである。

 

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路面の舗装は剥がれ、時折ガードレールの無い箇所もある。

だが、モンスター氏に言わせれば、これは「大したことない道」らしい。

私が走ってきた道の中ではかなり上位に入る酷道なのだが、これが「大したことない」ならば一体何が大したことあるのだろうか。彼は普段どんな道を走っているのだろうか。

 

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おびただしい数の赤白ポール。路肩注意の看板。どれをとっても私には恐怖なのだが、この研究グループの面子の前には恐怖という言葉は存在しない。あるのは前進する意志のみだ。

世間一般の考え方からかけ離れているのが私ではなく、弊研究グループの面子であることを切に願いたい。

 

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七ツ滝に到着した。

七ツ滝は日本の滝百選にも選ばれている名瀑だ。

このところの日照りで、滝の水量はすっかり少なくなってしまっていた。

本来であれば背面の岩肌が見えないくらいの水量があるのだが、今はせいぜい二ツ滝か三ツ滝といったところか。

これではモンスター氏の欲求は満たされなかったのか、「水量が多い時にまた来ます」とリベンジを誓っていた。

 

道路が標高の高い所を走っているため、視界が開けると景色は良い。確かにまた来たい場所である。日本の滝百選を狙うなら、新潟県の「鈴ヶ滝」に行くついでに寄るのが良さそうだ。

 

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4.玉簾の滝

 

七ツ滝を後にし、次に向かったのは酒田市の「玉簾(たますだれ)の滝」だ。七ツ滝から玉簾の滝までは車でおよそ1時間半ほどかかる。七ツ滝を出発したのは16:30頃なので、日没に間に合うかどうか微妙なところだ。

このままでは帰れない我々は、日没までに玉簾の滝に辿り着くことに賭け、車を飛ばした。

この日初めてこの車を運転するモンスター氏であったが、まるで長年付き合ってきたかのような安定感のある運転テクニックだ。

そして18時。何とか日没までに辿り着くことができた。

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これは、、、想像以上に凄い・・・

落差63mの直瀑。時期的に水量は少ないものの、その落差に圧倒される。

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モンスター氏と比較するとこのサイズ感。

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滝壺まで歩いて行くことも(物理的には)できる。

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滝行を敢行するモンスター。

曰く、滝行は「頭が痛い」らしい。考えてみれば、高さ60mから質量のあるものが頭めがけて落ちてくるのだから、痛くない筈がない。

「滝行すれば世界が変わりますよ!」と言われたが、私は着替えを持っていなかったので遠慮した。

だが、滝は各々に特徴があり、ハマると面白そうなジャンルである(というか既にハマりつつある)。

山奥にあることが多いため、酷道系とも相性が良さそうだ。

 

帰りは疲れて助手席で寝てしまったが、いま生きているところをみると無事に仙台に帰ることができたのだろう。

 

モンスターの戦いは、まだ終わらない。