酸ヶ湯温泉・階段国道を目指してきた(2017年12月28日)
天国か地獄か あなたの行き先は
その道のマニアならずとも、名前は聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。
名勝・龍飛崎の近くにあり、観光地化もされていることから、一般にも比較的知名度の高い酷道(?)です。
恥ずかしながら、筆者は青森県に5年間住んでいながら、階段国道に行ったことがありませんでした。
酷道探索が趣味と抜かしておきながら、階段国道の一つや二つ行ったことがないというのは如何なものだろうか?
そんなわけで、年末の帰省に合わせて行ってみようと思ったわけです。
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階段国道に向かう前に、
私にはどうしても行ってみたい場所がもう一つありました。
きっかけはこの画像。
引用元:https://matome.naver.jp/odai/2138564586821993001
明らかに一ヵ所だけオーダーがおかしい場所がありますね。
酸ヶ湯は、日本全国のアメダスが設置されている地点の中で最も積雪量が多いといわれています。
日本一の積雪は一体どれほどのものだろうか、、、。
ということで、まずは酸ヶ湯温泉に向かいます。
午前10時半に八戸駅に到着。
駅前のタイムズで車を借りて酸ヶ湯に向かいます。
十和田市中心部。天気も良く順調な滑り出し。
かと思いきや、雲行きが怪しくなってきました。
道の駅 奥入瀬。冒頭の使い勝手が良さそうな写真はこの辺で撮りました。
国道103号に突入すると、路面は雪で覆われてしまいました。
八戸から酸ヶ湯までの最短経路は国道103号・傘松峠を通るルートですが、八甲田山を越えるこのルートは冬季は全面通行止めになるため、国道394号→県道40号と迂回して、青森方面から向かいます。
冬季の酸ヶ湯へのアクセスは限定されているため注意が必要です。
風が吹くと雪が舞い上がり、視界が真っ白になります。
とても車が走れるコンディションではありません。
一時停止、風が止んだらまた走り出すの繰り返し。
394号に入ったあたりから、常にハザードを焚きながら走っていました。
路側にそびえ立つ雪の壁が、対向車の存在を認知しづらくさせます。
ここで事件発生。
スプリンクラーの水が凍ってしまいました。
吹雪でフロントガラスが汚れるたびにスプリンクラーを発動していたんですが、この日の現地の最高気温はマイナス8℃。そりゃあ水も凍りますね。
車内で外気温の変化に気付きませんでした。
ここから先は氷で氷を洗う戦いになります。
再び国道103号へ突入。
これほどまでに恐ろしい上り10%は見たことがありません。
一度止まってしまうとスリップしてなかなか発進できません。
幸か不幸か、壁がここまで高くなると、路肩の壁が風除けとなって吹雪のトンネルができ、視界が確保できました。
そして13時半、酸ヶ湯温泉に到着。
所要時間は道草も含めて約3時間。
この季節の旅行はカーナビの到着予想時刻よりも遅れることが多いです。
想像していた以上の積雪量。
屋根の雪が地面とつながってしまっています。
その名が示す通り酸性の温泉で、混浴の千人風呂が有名です。
この辺の説明は公式サイトにお任せします。
時間もないので30分程度で入浴を済ませます。
売店でフェイスタオルとお土産のお酒を購入。
1本900円です。ほぼ見た目だけで選びました。美味しかったです。
ちなみに、当日の現地の天候ですが、、、
積雪量は250cm以上で、ダントツの全国1位でした。
冬の国道103号は、私の酷道史に深く刻まれました。
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さて、
続いて、本命・階段国道へ。
国道103号を下り、国道7号を経て国道280号、外ヶ浜で県道12号に入り、内陸を通る最短ルートで向かいます。
カーナビの到着予想時刻は17時。
酸ヶ湯でのんびりしすぎたつもりはないのですが時間がない、日没に間に合うだろうか?
そんなことを考えながら車を走らせていると、、、
ん、、、!?
なんと、除雪が途絶えていたのでした。
そんな、、、そんなことって、、、
後から地図を見て気付いたことですが、どうやら私は県道12号に並行する別の道路を走っていたようでした。
焦っていた私は、「カーナビの通りに走ってきたんだから間違いない」と信じて疑いませんでした。
ということで、本命・階段国道、無念のリタイア。
まあ私の旅なんて大体こんなもんですよ。
タイトルでも「階段国道に行ってきた」とは言ってないですしね(言い訳)
そんなわけで今回は辿りつけませんでしたが、またいつか必ずリベンジしたいと思います。
また行きたいと思えるのなら、旅に未練を残すのも悪くありません。
それでは、いつかまた会う日まで。
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ギャラリー
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
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【追加ミッション】
話は3年前に遡る。
クラスの卒業旅行で浅虫温泉に行った時のこと。
温泉旅館からの帰り道、友人の運転する車の助手席で、私は確かにそれを見た。
「下ネタに見える交通標語」
運転している友人に車を止めてくれと頼もうかと思ったが、友人は結構男前なヤツで、後ろの席にはクラスの女子を3人乗せていた。そんな時に「アレを撮りたいから一旦おろしてくれ」とは言えず、断腸の思いでその場を後にしたのだった・・・。
時は流れ、いつしか私は「あのとき見たものは幻だったんじゃないか」と思うようになった。
だが、どうしてもその標語のことが忘れられない。
たとえあのとき見たものが幻だったとしても、実際に足を運び、自分の目で確かめなければ納得できない。
いつか必ず自分の目で確かめる。いつか、必ず、、、。
そして、時は来た。
そして浅虫温泉から八戸までは、国道4号を通るほぼ1本道である。
この道を走れば、あの標識が実在したのか、それとも私の煩悩が魅せた幻だったのか、真実を知ることができる。
あるならこの道のどこかに・・・。
沿道に注意しながら車を走らせる。
そして、
ついに見つけた。
幻なんかじゃなかった。
ずっと探し求めてきた真実は、
野辺地町にあったんだ!!!
「飛ばしたい 抜きたい心に ブレーキを」
すみませんでした。